MAD ARCHIVE SM@D×SM@D 2008

MAD系イベントのページもサービス終了などによって、どんどん消滅しているため、自分が確認できたものをのこしていきたいと思います。


SM@D x SM@D 2008 について

「SM@D x SM@D」は動画投稿サイトではなく、HP公開が主流の時代に新人発掘のため、行われた大会である。
以下、当時のHPより。
(現在は消滅 http://smad.mad-movie.net/2008/index.php


■大会の定義

この大会は以下の項目を目的とする大会です。

MADMOVIE界隈における新人MAD作家の発掘
まずは一本作品を公開することで今後のモチベーションとして活かしてもらう
新人MAD作家の交流を深める
既存MAD作家と新人MAD作家の交流を深める
上記の活動を通してのMADMOVIE界隈の活性化


■参加資格

この大会には以下の条件のいずれかひとつに当てはまるMAD作家が参加可能です。
本大会に参加をしようとする参加者は、参加条件を満たしているかをよく確認してから、参加応募してください。
「2007年1月1日〜現在」までの間で、WEBデビューされた方
今大会でWEBデビューしたいとお考えの方


■スケジュール

4月1日 SM@D x SM@D 2008大会サイトオープン

5月5日 第一弾CM公開
昨年度優勝の朱華さんが本年度大会分のCMを作成されました。


5月11日 第二弾CM公開

匣庭くるりさん、kerownさん、デスマスク田中さんが合作で本年度大会分のCMを作成されました。


6月30日 全作品公開終了
6月30日 投票受付開始

7月7日 投票結果発表



■参加作品

一日目


作品名:Time To Say Goodbye
作者名:にわとり



作品名:Very Irresistible
作者名:キリン


https://www.youtube.com/watch?v=SzYsVfSPC40
作品名:EMPTY Rebellion
作者名:Rhyolite


http://www.nicovideo.jp/watch/sm3804411(跡地)
作品名:StarDust
作者名:レンタロウ


動画なし
作品名:Naked Flower
作者名:tia



二日目

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3874152(跡地)
作品名:Alt+F4
作者名:Jack Nicolson



作品名:ザレゴトメイテル
作者名:まわる


http://v.youku.com/v_show/id_XMjEzMDgzNDcy.html
作品名:KEI
作者名:mim


動画なし
作品名:英雄
作者名:純情くらりもんど



作品名:CHAOS REGION 〜BLAZE〜
作者名:日なた猫




三日目

http://v.youku.com/v_show/id_XMzM0NTM4NDg=.html
作品名:群青†メテンプリコーシス
作者名:77面ダイス


http://www.tudou.com/programs/view/vmM1yJJil94/
作品名:GIRLS
作者名:愛理


http://v.youku.com/v_show/id_XMTg3OTY2MDEy.html?from=y1.7-2
作品名:月歌
作者名:七輪


未提出者 2名





四日目

https://www.youtube.com/watch?v=7NClvcz4kgY
作品名:JOINT
作者名:Lanxus



作品名:雪華の神話 -in X'mas mix-
作者名:byc


https://www.youtube.com/watch?v=rgJSsgL9tc8
作品名:No Number
作者名:オラク


未提出者 2名




五日目

http://www.tudou.com/programs/view/NOctHe37rVo/
作品名:ライフアルバム
作者名:hatter


動画なし
作品名:極滅業炎
作者名:kimi


http://v.youku.com/v_show/id_XMTgwOTQ4NDQw.html?f=4568937
作品名:Colors
作者名:あちゅ


http://v.youku.com/v_show/id_XMTgxMDIxMTM2.html
作品名:evergreen
作者名:kk


未提出者 2名


■結果発表


1位 hatter 127票
2位 まわる 67票
3位 にわとり 66票
4位 愛理 57票
5位 Lanxus 51票



■特集

1.第一回参加者の声

 「SM@DxSM@D 2005」の参加者の中から、注目の作家さんにスマスマの思い出などをインタビューするコーナーです。今回は第一回参加者のSORYU氏にインタビューさせていただきました。

インタビュアー:西島昼寝 編集:アスロンズ

インタビュアー:それじゃあまず簡単な自己紹介などをお願いできますか?

SORYU:えーと、スマの1期生で去年紅白に出たSORYUです。どうぞよろしく。

インタビュアー:それでSORYUさんは、「第1回 SM@D×SM@D」に参加されたということですが、参加したきっかけなどを教えていただけますか?

SORYU:とある作家さんのサイトを始めて覗いた時にスマのバナーを見かけたのが、参加の切っ掛けだったと思います。 見る瞬間まで作ろうなんて思わなかったんですけどねw場所を与えてくれて「初めて」ってのが自分だけじゃないのなら、やってみようとかそんな感じで。 そんな感じかな、きっかけとかってのは。

インタビュアー:なるほど。では実際に初めて作ってみていかがでしたか?

SORYU:ものっすごいムズかったですね。正直なめてました。自分が夢寐を見だしたのがスマ応募の2,3ヶ月前くらいからで、作品もNoneさんや渚さんの良作しか見たこと無かったので。初心者って言ってもどこまでのクオリティーが許されるのかってのが最後まで不安でした。1ヶ月も掛からない作業だと思ったんですが、やってみると1ヶ月半ばっちりかかってしまいましたし。 何度か後悔した気もしますw

インタビュアー:やはり難しかった、ということでしたが具体的にどのような部分で苦労しましたか?

SORYU:初めてAEを使ったのと同時に製作を始めたので、最初は操作を覚えるのが苦労でしたね。そっからは次のシーンをどうするか、シーンの繋ぎ部分の転換法をどうするか、ってのにひたすら悩みました。 まぁ、繋ぎとかは今も悩むところですけどw現したい効果が上手く作れないとかいう前に、全く頭に何も浮かばない時が一番辛かったです。 まぁ、そういう時はとりあえずフォトショに場面を読み込ませて色々弄ったりして先を考えたりしたりしました。私の場合は夢寐を知る前は壁紙とか作ったりした時があったので、その感覚で場面を考えたりとか。スマの作品で言うとキャラの紹介部分が大体フォトショで先に製作したのをAEで動かしたって感じですね。他の夢寐とかを参考にってのはその時は夢寐もってる数が全然無かったので出来なかったですしね。他の壁紙見て配置とかを考えたりとかで補ったりしましたw

インタビュアー:だいぶ苦労されたようですが、そこを乗り越えてた後、「SM@D×SM@D」を終えて感じたことなどはありますか?

SORYU:とりあえず周りの人の上手さにビックリでしたね。 自分のが完成した時は「これは結構いいんじゃないか」とか思ったりもしたんですが、そんなの吹っ飛ぶ作品がいくつかあったりでwスマを終えてってのじゃないかもですが、作品を完成させてそれまでの苦労が報われたってのが思ってた以上に嬉しかったですね。 他の人に見られていろいろ言われたりとか。そういうのが凄く嬉しかったです。スマで出来た仲間とかもいたので参加して本当に良かったと思いました。最初のスタートで、仲間のいる状況で夢寐を作っていけたのは、色々支えにもなったりでスマにはかなり感謝してますw

インタビュアー:なるほど、ではSORYUさんにとっての「SM@D×SM@D」とはどういう存在ですか?

SORYU:難しいですねw 「どういう存在か?」か。夢寐に関わるにあたっての門って感じでしたね、これがなかったら夢寐に興味を持ってなかったし作ったりもしてなかったと思うので。あとは、かけがえの無い仲間を得ましたね、はずい言葉ですが。 SORYUが夢寐と関わるには無くてはならないものだったと思います。スマに感謝w

インタビュアー:いい経験をされたようですね。しかし当時は「SM@D×SM@D」の存在意義、運営の不備などもあちこちで指摘されたとのことですが、 その点も踏まえた上で、今後の「SM@D×SM@D」に期待することなどはありますか?

SORYU:不備や問題ってのは色々言われてるみたいですが、私は1期に出て楽しかったですし、そこで出来た繋がりをスマ後も続けていけたことは面白かったので、 そういう事を今後の参加者の人にも感じて欲しいですね。そういう意味でも出来るだけ参加者同士で話したりしてもっと関わっていってもらいたいです。 スマの参加者同士の繋がりってのは、コレから先夢寐を作っていくならかなり重要なものになると思うので。スマの存在は参加者同士の繋がりを作るのが結構重要なところだと思います。 夢寐を作って世に出す機会を与える以上にそこは大事だと思う。

インタビュアー:それでは最後に、今年開催される「SM@D×SM@D 2007」の参加者へのメッセージをお願いします。

SORYU:とりあえず3つ。「絶対に完成させて期限内に提出する。」「スマを始まりにしてこれからも夢寐製作を続けて欲しい。」「スマで仲間となる知り合いを多く作って欲しい。」ってところかな。 まぁ、一番上は何度もレギュレーションにも書いてあるし、色んな人も言ってると思うけど。2つ目は、3つ目が出来れば勝手に出来ると思う。要するに、夢寐を作るのが楽しくなる状況に持ってけば夢寐は勝手に出来るから。 夢寐を作るなら色んな仲間を増やすべきw ということで

インタビュアー:以上、「第1回 SM@D×SM@D」参加者、SORYUさんへのインタビューでした。ありがとうございました。

SORYU:はいはいー、ありがとうございました。

あとがき:どうも、西島昼寝です。今回はインタビュアーということで、僕と同期でもあるSORYUさんに話を伺わせて貰った訳ですが、 なんだか畏まってインタビューというのもこそばゆいですね。さて、彼は第1回SM@D×SM@Dを終えた後もコンスタントに作品を作り続けてきている中で改めて 「初めて」を振り返ってもらった訳ですが、彼が「第1回 SM@D×SM@D」で得た物は「達成感による充実」、そして「仲間」であったとしています。実際SM@D×SM@D以降は「だよもんオフ」を始めとしてMAD作家のオフ会が頻発し、作家同士の繋がりが広く、深くなっていった傾向があります。MADを通じて知り合い、共にMADを作り、楽しむ。そこに発生する価値は何物にも代えがたいものであると、インタビューをさせていただいて強く感じました。今年参加される新人作家さん達も、MADを通じて良き仲間と出会えることを願っております。



2.第二回参加者の声

 「SM@DxSM@D 2006」の参加者の中から、注目の作家さんにスマスマの思い出などをインタビューするコーナーです。今回は第二回参加者の藩田志信氏にインタビューさせていただきました。

インタビュアー:西島昼寝 編集:アスロンズ

インタビュアー:ではまず最初に簡単な自己紹介をお願いします。

志信:スマ2期生の志信ですー。よろしくです。

インタビュアー:では志信さん、「第2回 SM@D×SM@D」に参加されたということで、参加に至るきっかけなどはありますか?

志信:そうですね…。スマに出る以前はこれといった趣味があまりなかったんですよ。変わった事をしてみたいなぁって思っていて、学校帰りに本を漁ったりサイトを眺めてたり。 そんなことを……3〜4ヶ月ですかね、してたらスマ2が告知されて、これは良い機会かも、という流れにwそれに、受験もちょうど終わり、ただ時間をムダにするよりは何かしら活動した方が有意義ですしねw

インタビュアー:なるほど、変革を求めた結果がたまたまMADであったと。実際作ってみた感じはどうでしたか?

志信:難しかった以上に、とても新鮮でしたね。多少とはいえ、今までとても好きだった作品がこういう技法で作られてたのかな、とか思うとワクワクしたものです。 まぁこれは進行形で続いてますがwあとは制作期限に間に合わせるってことが大変でしたかね。自分は大雑把にですがスケジュールを決めたりしてました。○○日までにはここまで進める、とかw

インタビュアー:では難しさはあまり気にならなかった?

志信:いえいえ、そんなことはありませんよw AfterEffects自体複雑なツールですからね。毎日毎日手探りの連続でした。解らない事があったら逐一サイトを回ったり、本を漁ったり。 それでも解らなかったら、既存作家さんにお願いしたり。そんな毎日でしたw

インタビュアー:なるほど。ではその後、「SM@D×SM@D」を終えた感想などを聞かせてもらえますか?

志信:作品を作り上げた達成感みたいな物もありますが、やっぱり色々な人に出会えたことが一番ですかね。 所謂同期と呼ばれる友達ができたことや、憧れの既存作家さんと知り合いになれて夢のようでしたw

インタビュアー:では志信さんにとっての「SM@D×SM@D」とはどういう存在ですか?

志信:なんだろ…世界が変わったきっかけ、みたいな物じゃないですかねwスマが無かったらMADも作ってなかったでしょうし、今の自分は間違いなく無いと思いますw

インタビュアー:ではその「SM@D×SM@D」ですが、今年も開催するという事で今回インタビューをさせて頂いているんですが、 今後の「SM@D×SM@D」に期待することなどはありますか?

志信:新しいMADがじゃんじゃんでてきて欲しいですね。 手法に限らず、新しい素材のMADって意味でwそれに、毎年レベルが上がってるという話を既存作家さんたちから聞くので、 そういう意味でも、今年に限らず、今後にも期待しています。

インタビュアー:それでは最後に、今年開催される「SM@D×SM@D 2007」の参加者へのメッセージをお願いします。

志信:さっきも書きましたが、やっぱり未提出ってのだけは駄目です。 せっかく主催の方が企画してくださったのですから、期待を裏切るのだけはやめましょう。それと、HDDのバックアップはこまめにとりましょうwあとは、制作を楽しんでもらえれば最高じゃないですかねw

インタビュアー:以上、「第2回 SM@D×SM@D」参加者、藩田志信さんへのインタビューでした。ありがとうございました。

志信:お疲れ様でしたー

あとがき:昼寝です。前回に引き続き今度は第2回SM@D×SM@Dの参加者である志信さんにインタビューさせていただきました。 彼の場合もやはり多くの仲間に出会い、そこから「世界が変わった」ということでした。新しいことへの挑戦と、困難な製作を乗り越えて、そこを登りきったときに眼前に広がる世界。しかしそこへたどり着くにはまず「完成させること」が必要なのです。 難しさを乗り越えて作品を完成させ、そしてそれを公開し、それによって新しい物が見えてくるといった感覚を、 今年参加される新人の方々にも是非とも味わって欲しいなと彼は考えているようです。MADムービー自体すごくインドアな分野の趣味ではありますが、そこから繰り広げられる妄想は無限大です。 貴方の妄想を形にして、その先に広がる世界は、きっとどこまでも広く素晴らしい世界でしょう。

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以上、
SM@D×SM@D 2008のアーカイブとなります。

MAD ARCHIVE SM@D×SM@D 2005

MAD系イベントのページもサービス終了などによって、どんどん消滅しているため、自分が確認できたものをのこしていきたいと思います。


SM@D x SM@D 2005 について

「SM@D x SM@D」は動画投稿サイトではなく、HP公開が主流の時代に新人発掘のため、行われた大会である。
以下、当時のHPより。
(現在は消滅 http://smad.mad-movie.net/2005/index.php


■大会の定義

「SM@DxSM@D 2005」は後に続く事となる「SM@DxSM@D」の第一回大会で、新人の発掘を目的として皇帝炉猫氏を中心に開かれたMADMOVIE界隈の大会である。途中参加応募者多数につき参加募集を打ち切るなどあったものの、最終的には55名の新人MAD作家が参加し、各々の自信作を公開した。 (参加者6名が未提出のまま辞退)また、第一回公式ページはすでに消失している。


■大会の特色

 第一回大会として旗揚げされた「SM@DxSM@D 2005」。今大会の一番の特色は「チーム戦」であるといえる。参加者5名を1組としたチームによる対戦形式を採用しており、 それぞれのチームには以下のような萌えの属性をあしらったチーム名が大会運営側からつけられた。

?眼鏡っ娘萌えチーム
?炉属性萌えチーム
?姉属性萌えチーム
?妹属性萌えチーム
?ネコミミ萌えチーム
?イヌミミ萌えチーム
?メイドさん萌えチーム
?学園のアイドル萌えチーム
?幼なじみ萌えチーム
?ポニーテール萌えチーム
?ツインテール萌えチーム


■大会の成果
第一回大会は初の試みであったが、当初の目的をある程度達成しMADMOVIE界隈に大きく貢献した。
参加者の中から静止画MAD大賞の上位に選ばれる者も多く輩出したことや 後の大会運営者を輩出できたことは、第一回大会のもたらした最大の利益であると言える。
また、大会参加者の約三割が現在も活動を続けておりMADMOVIE界隈の発展に貢献している。


■大会の残した問題点

 第一回大会は初の試みであったため様々な問題を後のMADMOVIE界隈に残した。

1.運営の問題
 第一回大会では運営側の不手際によるミスが散見された。最大のものではロッチ氏の作品を取り違えて公開したことや 途中で参加者募集を打ち切る、ミラーサーバーが不足しいくつかのサーバーをダウンさせるなどである。
 また、参加者全体への連絡が満遍なく行き届いていなかった。

2.馴れ合いの問題
 第一回大会では「新人作家同士の交流を深める」ことも大会の目的のひとつとして掲げられていた。この目的はある程度達成されたものの 「既存先輩作家となかなか交流が深められない」や「新人と新人との交流が全体的には活性化されていない」、 「参加者のうち既に約7割が現在は活動していない」等の問題が発生した。

3.開催期間の問題
 開催期間が年度明け1ヶ月後、GW中というなかなかハードな日程だった。年度明けはある程度忙しく(入学、転勤、異動等)、また GW前の提出締め切りであったため、製作時間を確保できず未提出者が続出した。

4.対戦形式の問題
 チーム戦の採用は少なからずいくつかの問題を含んでいた。「チーム内でのコミュニケーションの不活性」や「チーム内での製作進行の相互作用がうまく働かない」、 「チーム内部から未提出者が出る」等である。


■スケジュール

2005年03月09日:大会の開催が告知される。
2005年03月07日:大会参加者が予想以上に集まったため募集を打ち切る。
2005年03月27日:大会参加者のSORYU氏によって大会CM「lighting」が公開される。
2005年04月23日:策謀琥珀氏によって大会OP「サクラサク」が公開される。
2005年04月26日:先鋒戦公開。
2005年04月28日:次鋒戦公開。
2005年04月30日:中堅戦公開。
2005年05月02日:副将戦公開。
2005年05月04日:大将戦公開。
2005年05月04日:投票受付開始。
2005年05月06日:投票受付終了。



■参加作品

?眼鏡っ娘萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 木霊 かけまくもかしこき http://www.nicovideo.jp/watch/sm2602976
次鋒 シャドウ 「Mirage」(動画なし)
中堅 魂 Fateー魂(動画なし)
副将 ジル [Ver PHANTOM DEATH](動画なし)
大将 Polaris 仮定法過去(動画なし)


?炉属性萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 SORYU 夏の一刻 http://www.nicovideo.jp/watch/sm3584534
次鋒 にゃる 『TalesFlowers』(動画なし)
中堅 シュガー extend(動画なし)
副将 JED 魔神皇帝見参!! https://www.youtube.com/watch?v=1dp77TbCOiI
大将 アスロンズ Separation http://www.nicovideo.jp/watch/sm14370800


姉属性萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 狂人 劇場版ガンダムWOP(動画なし)
次鋒 hWnd Safinia http://www.nicovideo.jp/watch/sm14176506(跡地)
中堅 TAKO Memories(動画なし)
副将 DDD Wing -Episode:saber-(動画なし)
大将 見習い錬金術師 未提出


?妹属性萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 Nucleotide MASK?(動画なし)
次鋒 心 promiseyou(動画なし)
中堅 赤ずきん UG☆スクールランブル+おまけ(動画なし)
副将 不安定王 Amorphous http://www.nicovideo.jp/watch/sm489232(跡地)
大将 ふう 朱糸-syushi- http://www.nicovideo.jp/watch/sm13369774


?ネコミミ萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 ソフィルノ Granatum  http://www.nicovideo.jp/watch/sm15896112
次鋒 神薙 煉 未提出
中堅 喜屋武 -startline-(動画なし)
副将 紅紗薙 楓 未提出
大将 甲 未提出


?イヌミミ萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 のっすん G.O.E(動画なし)
次鋒 Toki 未提出
中堅 †Holy Cross† signal http://www.nicovideo.jp/watch/sm12237328
副将 JINNAI 凶界線 https://www.youtube.com/watch?v=qLssmMFv8_g
大将 Kurisu あんたっちゃっぼー http://www.nicovideo.jp/watch/sm7721445


?メイドさん萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 朝奈 Vampire http://www.nicovideo.jp/watch/sm8468891
次鋒 T41 実験1+3(動画なし)
中堅 ロッチ あずRAGE http://www.nicovideo.jp/watch/sm833166(跡地)
副将 M@GROW Cherry(動画なし)
大将 Tak 久遠(shortVer) https://www.youtube.com/watch?v=iwxLApqXx9c(shortver見つからず)


?学園のアイドル萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 てぃけい 魔法少女よ、起ち上がれ!(動画なし)
次鋒 テール along with you http://www.nicovideo.jp/watch/sm7200429
中堅 紫苑 「Guilt」 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1226684(跡地)
副将 向坂 廿楽 Mercury Lampe(動画なし)
大将 せつり CHOCOLATE BROWNIES(動画なし)


?幼なじみ萌えチーム
公開戦 名前 作品名
先鋒 KAZ Memories Off2nd Don't forget- http://www.nicovideo.jp/watch/sm23381432
次鋒 ぱぱサソ TalesofTears(動画なし)
中堅 空き まんかす(動画なし)
副将 独 WISHER_320(動画なし)
大将 JF曹長 TRUE TIE 〜本当の絆〜(動画なし)


?ポニーテール萌えチーム
公開戦 名前     作品名
先鋒 Miso     Und dann(動画なし)
次鋒 れいのーば LifeGoesOnMacross(動画なし)
中堅 アラスカ Leaf VS KEY(New age of Creator) (動画なし)
副将 no_w_here distant sun(動画なし)
大将 えると     Necessity http://www.nicovideo.jp/watch/sm632702


?ツインテール萌えチーム
公開戦 名前     作品名
先鋒 神谷祐介 Whirling Desire  http://jp.channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=sug1229&prgid=s5906285
次鋒 II     未提出
中堅 Gガンナー Toheartオルタネイティヴ(動画なし)
副将 皇帝炉猫 fragment  http://www.nicovideo.jp/watch/sm6574436
大将 フィア・ライス Love Shine - 委員長の生徒手帳 -  http://www.nicovideo.jp/watch/sm6853243

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以上、
SM@D×SM@D 2005のアーカイブとなります。

MAD ARCHIVE ZOOME MAD FESTIVAL 初陣

MAD系イベントのページもサービス終了などによって、どんどん消滅しているため、自分が確認できたものをのこしていきたいと思います。



ZOOME MAD FESTIVAL 初陣について


2009年に、今は閉鎖された動画投稿サイトZOOMEにて企画されたMADイベント第一弾。
運営は銀月(現:はるはゆる)、いはが中心となって行っていた。



■大会目的

●この大会はBATTLE(戦い)ではなく、FESTIVAL(祭り)となっております。
これは皆様で楽しくzoomeを、そしてMAD界全体を盛り上げて頂きたく企画されたものです。
また、大会等に参加するのは初めての方や、MAD作り自体が初めての方にも是非参加して頂きたいと言う思いで、『初陣』のサブタイトルが与えられました。
作り手、見る専関係なく一つの場で楽しんで貰えれば幸いです。
視聴、投票のみ参加したいと言う人も多く参加しています。皆様の御参加をお待ちしております!!

以下、当サークルの名称【zoome総合 MAD_FESTIVAL 『初陣』】は、ZMF(ズミフェス)と略称で呼ばれる場合があります。御了承下さい。

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■大会概要

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大会は3つの部門に分かれています。

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●テクニカル・ルーティン
1月30日(金)zoomeの誕生日を記念したテーマ「HappyBirthday!」
2月に向けたテーマ「バレンタイン」
3月に向けたテーマ「桜」
この3つのテーマから一つ選んで頂き、表現力を加味して採点して頂きます。最も難しく、高い技術力が評価される部門です。
また「HappyBirthday!」に関しましては、1月30日(金)にサークル動画にて、皆様からのお祝いのテロップを募集致します。
動画制作者だけでなく、多くの皆様の御参加をお待ちしております。



●フリー・ルーティン
※PV系(音楽を中心としたMAD全般を取り扱います。最もオーソドックスな部門です)
OP系
総集編
ネタクリップ
捏造系
歌ってみた、弾いてみたを含む音楽MAD
ボーカロイド等のDTMを含む音楽MAD
アイドルマスター等のCGを含む音楽MAD
音楽を中心とするダンス系等の描いてみたMAD



エキシビション
※PV系を除くその他(音楽を中心としないMAD全般を取り扱います。独創性を重視した部門です)
音楽を中心としない一枚絵や物語形式の描いてみた、作ってみたMAD
音系MAD(台詞を多用した音MAD)
ネタMAD
┃┣一発ネタ
┃┣嘘字幕
┃┣声吹き替え系
┃┣本編ネタ
┃┣他ネタMAD。



●注意事項
・部門は基本的に御自分で選んで頂きます。
 迷われた場合は独創性に富んでいると言う事ですので、エキシビションを選んで頂ければ問題ありません。
 運営に御相談頂いても構いませんが、未公開作品のみの受付となっておりますので、公開しての御質問等はなさらない様に御願い致します。また、返答まで数日掛かる事がありますので御早目に御願い致します。
・各部門、一人一作品までになっております。
 ただしテクニカル・ルーティンは(HappyBirthday!、バレンタイン、桜)それぞれに参加出来ます。
 合計すると、最大5作品の応募が可能です。
・静止画と動画、MADとAMV等は区別しておりません。
 文章中に動画と書いてあっても静止画MADも含みますし、MADと書いてあってもAMVも含みます。
 カテゴリー分けは主に視聴者の方の見易さを意識した物であり、動画を区別する為の物ではありません。御理解と御協力を御願い致します。
・今回は残念ながら、実写MADは御遠慮頂いております。
 背景や切抜き等に使用されるのは自由ですが、実写のキャラクターや人物を使用した物は対象外とさせて頂きます。


■作品受付

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1月17日(土)〜25日(日)

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●必須事項
・必ず未発表の動画で御参加下さい。エフェクトや動画の流用など、仔細は問いません。
・御自分のページとサークルの両方に、動画UPを御願い致します。ですから、必ず当サークルに御参加頂く必要があります。
・マイページとサークルの両方のタグに、大会名(zoome総合 MAD_FESTIVAL)と部門名(テクニカル・ルーティン、フリー・ルーティン、エキシビションのいずれか一つ)を、必ず御記入下さい。
 更にテクニカル・ルーティンの方は(HappyBirthday!、バレンタイン、桜)のいずれか一つをタグに御記入願います。
・作者からの一言も、コメント欄に是非記載を御願い致します。
 製作ツール、製作中のお話しや雑談など、何でも結構です。ただし書き込まないのも自由です。
・投稿完了報告トピックに、作品のURLを貼り付けて下さい。
 マイページとサークルの両方です。見所などのコメントも書き込んで頂いて構いません。
・大会に応募した後であれば投票前であっても、御自分のブログや、他の動画サイトにUPして頂いて構いません。


■投票期間

                                                                                                • -

1月26日(月)〜2月1日(日)

                                                                                                • -

■結果発表

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2月7日(土)

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各部門ベスト3の発表を予定しています。
応募総数によっては、大幅な見直しを致します。
また管理委員会からの特別賞なども検討させて頂きます。


●選択方法
御自分の中で1位〜5位までの作品を選んで頂きます。
部門は関係ありません。どの部門から選んで頂いても結構です。
ただしテクニカル・ルーティンは技術と表現力を、フリー・ルーティンは総合力を、エキシビションは独創性をなるべく重視して評価して下さい。
5位まで全て上げていない票は無効です。
必ず1位から5位の表示と共に、タイトルの全てを記入して下さい。
コピー&ペーストして頂くのが確実です。
●投票方法
投票は管理委員会のアカウントに、直接メッセージ送信して頂きます。
管理委員会のアカウントは、投票日の前に設置・報告致します。
複数アカウントによる投票は御遠慮下さい。
送信して頂いたアカウントを確認して、多重投票と確認された場合は全て無効とさせて頂きます。
投票内容は完全非公開とし、集計後は即座に削除致します。
投票にはzoomeだけでなく、【サークル】zoome総合 MAD FESTIVALに参加して頂く必要がございます。御注意下さい。





■投票結果(一部、作者が辿れなかったものあり)


フリー・ルーティン

01 【MAD】 文学少女  ヨワイボクラノウタウ 鳩麦麦茶
02 【MAD】未来日記 heroic paranoia   recoba167
03 犯る頃に/CLANNAD 銀月
04 かんなぎ OP【motto☆派手にね!FULLver.】 inferno
05 【ズミフェス】魔法使いになりたいの【へなちょこ】 さち
06 [MAD]白詰草 白詰草
07 セルバスターズ!DBZドラゴンボール×リトバスOP】保健委員長
08 CLANNAD 「song for…」 136
09 Nanohaway【魔法少女リリカルなのはStrikerS×Speedwayもんじゅ
10 [MAD] とある魔術の禁書目録×Heart-shaped chant [ZMF] biwa


テクニカル・ルーティン

01 櫻 64 years before
02 ZOOME COMBAT ZERO Nico
03 [MAD][さくらシュトラッセ]さくらのまほう goldwing



エキシビション

01 ともだちローゼンできるかな
02 らき☆すた・オブ・イエー
03 【ローゼン】 脇役達は愛すべき奴 【ZMF】yy


総合

01 【MAD】 文学少女  ヨワイボクラノウタ2
02 【MAD】未来日記 heroic paranoia
03 犯る頃に/CLANNAD
04 かんなぎ OP【motto☆派手にね!FULLver.】
05 【ズミフェス】魔法使いになりたいの【へなちょこ】
06 [MAD]白詰草
07 櫻 64 years before
08 ZOOME COMBAT ZERO
09 セルバスターズ!DBZドラゴンボール×リトバスOP】
10 ともだちローゼンできるかな
11 CLANNAD 「song for…」
12 Nanohaway【魔法少女リリカルなのはStrikerS×Speedway
12 [MAD] とある魔術の禁書目録×Heart-shaped chant [ZMF]
14 [MAD][さくらシュトラッセ]さくらのまほう
15 らき☆すた・オブ・イエー
16 【AMVAIR・・・十四の月
17 【ローゼン】 脇役達は愛すべき奴 【ZMF】
18 【AMV】DEAD SET〜桜花抄〜
19 ほしのこえ MAD 『Jupiter』
19 11keyes どろりとたいやきと贖いの便座カバー
21 【MAD】 CLANNAD AS OP Ver.R-18
22 天元突破グレンラガン -祈り-
23 【MAD 天空のエスカフローネ 魂の慟哭】
23 CHRONO "CROSS" AIR
25 【MAD】水銀燈 † Wisdom
26 患部で止まってすぐボンボン〜狂気の逢坂大河
26 【MAD】 CLANNAD×ファンタCM2
28 【MAD】CHAOS;HEAD 讃えし闘いの詩
28 MAGICAL GIRL SOLID 4 北米版トレーラー
28  [AMV]Crystals[ef - a tale of memories.]


以上、

ZOOME MAD FESTIVAL 初陣のアーカイブとなります。

MAD ARCHIVE ZOOME MAD FESTIVAL 『夏』

MAD系イベントのページもサービス終了などによって、どんどん消滅しているため、自分が確認できたものをのこしていきたいと思います。



ZOOME MAD FESTIVAL 「夏」について


2010年に、今は閉鎖された動画投稿サイトZOOMEにて企画されたMADイベント第二弾。略称:ZMF夏
運営は銀月(現:はるはゆる)、いはが中心となって行っていた。全77本のMADが投稿されたZOOME最大のMADイベントであった。


■スケジュール

7/17 イベント開始
7/27 全動画投稿終了
7/28 投票受付開始
8/17 結果発表



■部門投票制について
投稿に当たって、下記の4部門のいずれかを作者が選択し。部門ごとに投票で順位を決めるというものになっている。

1.Movement :動画MAD

2.Geostationary :静止画MAD

3.Cooperation :合作MAD(動画MAD・静止画MADを問わない)

4.Peculiarity :ネタMAD等、上記三つにカテゴライズ出来ないもの



■結果発表
http://www.waqu.com/qing/9x3itscggfx9r4tt.html?from=360qing



1.Movement


1位

作品名:【MAD】おしゃかしゃま 失礼 神まみた
作者名:qwer



2位

作品名:八神合体リィンフォース
作者名:山田


3位

作品名:【MAD】DRRR!!×Perfume「NIGHT FLIGHT」
作者名:まひろ



3位

作品名:れっつ☆ぱりちぇ
作者名:銀月(はるはゆる)


5位

作品名:明日を迎える為に
作者名:Aegis


6位

作品名:Pull the trigger of my heart
作者名:まじろ


7位

作品名:MAD Gldemo Beats!-ガルデモビーツ-
作者名:arcline




2.Geostationary


1位

作品名:MAD プラナス・ガール g++
作者名:幸鳥


2位
http://www.tudou.com/programs/view/YJAVW41fVLQ
作品名:【MAD】化物語 「ゲロエ イヒモノガタリ
作者名:popo


3位

作品名:【MAD】HYPER!HAPPY!HALFBY!【東方】
作者名:nao(向日葵)


4位

作品名:【MAD】Dusk maiden of Amnesia
作者名:zip-san





3.Cooperation


1位

作品名:【MAD】とある科学のっ☆ちょ〜電磁砲?
作者名:Soo1、金龍



2位

作品名:皆異幻創物語
作者名:神無月下弦、幸鳥、蒼緋、来江閨、偽名翠



3位

作品名:アワビの片思ひ
作者名:α-weapon、Goldwing、hatter、GBASP、Jack Nicolson



4位

作品名:Animemia
作者名:キリン、にわとり





4.Peculiarity


1位
http://v.youku.com/v_show/id_XMjU0NjQzNDI4.html?from=s1.8-1-1.2
作品名:【MAD】幸星自由少女♀はぁと【マッシュアップ
作者名:さち



2位
動画なし
作品名:『ピッコロ』さんが『メガドライブ』で『間に合わない』
作者名:DSmacker



3位

作品名:やーい ランボー女、おヨメに行けねーぞ
作者名:sani


以上、

ZOOME MAD FESTIVAL 『夏』のアーカイブとなります。

エロゲMAD大紀行 〜haira編〜

みんなで広げようエロゲMADの輪。
エロゲMADは数少ない凋落の文化である。
グダったシナリオをポエムにて改変するもの、そこはかとないエロスを漂わせながら編集するもの、パンチラ部分の切抜きやおっぱい部分の描き足しに興奮するもの、その容態は多種多様であり、ガラパゴス諸島のゾウガメのように島ごとの進化を遂げたものが多くいる。
今日はそんなエロゲMAD作者にスポットを当てて記事を書いていこうと思う。
以下、敬称を省いて書く。


第三回はhairaという作者を紹介する。
http://www.nicovideo.jp/mylist/12488946


haira、ハイラと読む。彼も日なた猫(第一回参照)と同様にエロゲ窓、野良MAD製作所に所属している。

ちなみに彼が野良MAD製作所にて通称「姫」と呼ばれていることはあまり知られていない。理由は私もよくは分かっていないが、「話し方の優雅さ」「MADに溢れる気品」「ネトゲの嫁が女の子であったらいい」
そんな妄想がこの通称を生み出したのだろう。

hairaを私が知ったのは2010年くらいだったと思う。zoomeで彼のページを見たことが切っ掛けだ。
初期はリトバスパロを始め、ひたすらエロゲのOPのパロを作るMAD作家であり、カテゴライズとしては現在、再現MADを多く作っている浜木綿と同様の部類に入る。

第一回でも書いてはいるが、当時のzoomeはMAD作家にとっての最大のコミュニティとして機能していた。
だが、意外にも当時のhairaと私の絡みは一切なかった。hairaの通称が「姫」ということは先ほど書いたが、それが私がhairaとコミュニケーションを取ることが出来なかった理由だ。
「姫」という通称から、当時の私は彼に話しかけるのは、最低でも馬廻衆程度のMAD作家になっていなければならないと思っていた。
つまり、静止画MAD童貞を捨てなければ、「姫」に話しかけるどころか、ページを見に行くことすら罪に思えたのだ。



彼をひたすら追う私を尻目に、彼は次の段階に順調にステップアップをしていた。そう、海外への進出である。
JapanExpo2011は年に一度開かれるフランス主催のMAD(AMV)コンテストである。
世界への野心を胸に秘め、出場したhairaは
「[MAD]Rewrite_2ndOP_静止画ver風」にて見事に4位という輝かしい功績を残す。
Akenの「Alt-Dist²」、Nostromoの「Russ Chimes Project Part 1 - Radical Sequence」といった猛者を抑えてのこの結果だ。
巷では「世界のHIROKI」という言葉をよく耳にするが、hairaも同様に「世界のhaira」と呼ばれるべき人物なのである。
「世界のhaira」の称号を得た「姫」に最早、私は話しかけることなど到底できるはずもなかった。




そして時は流れ、私も静止画MAD童貞を捨てる時が来た。シンフォニック=レインの静止画MADをようやく完成させ、
脈々と続いてきた伝統のMADイベント「MAD晒しの宴」(現在も細々と続いている)に出したのである。
しかし、そこで私は驚いた。夢にまで見た「姫」も「MAD晒しの宴」に作品を提出していたのだ。


そのMADは「【静止画MAD】ダイヤミック・デイズ『Heavenly Kiss』」という。
モーションも去ることながら、キャラクターの可愛さが最大限まで高められたMADだ。
また、「姫」に相応しいタイトルを無意識につけてしまったのだろう。
「私がHeavenly kiss(天国のキス)を与えてあげる」
そういう優雅さと色気が、タイトルからも滲み出ているのがお分かりだろうか。


その後、リーダーの日なた猫による厳正な審査をパスし、私は晴れて野良MAD製作所のメンバーとなる。
余談ではあるが、当時の野良MAD製作所では「MADによる審査」「コミュニケーション力審査」が存在した。
日なた猫がひたすら提出したMADに対しての批判を行い、MAD自体が合格点であっても、上手く切り返すことが出来なければ、野良MAD製作所に入ることすら出来なかった。私は試験をパスしたことに誇りを持った。


zoome時代からの創設メンバーの一人である「姫」とはメンバーとなってから頻繁に会話するようになる。
そこから私はhairaとはどんな美しい女性なのかに胸をときめかせながら日々スカイプにログインするようになった。



そして、運命の日が来る。
「hairaとお話しする会」が開かれるというのだ。その情報を聞いた私は当然、hairaを一目見るために飲み会へ向かった。そこでhairaは遅れて登場した。


お土産袋を手にしたおじさんがそこにはいた。「姫」ではなく、お土産おじさんだった。
ネトゲの嫁は女の子じゃなかった?」というライトノベルがあるが、それはあくまでフィクションのお話。現実はかくも厳しいものなのである。
しかし、hairaは気さくに話しかけてくれて、MADの話をしたりと楽しい時間を過ごすことが出来たように思う。朝奈と腹パン天使(仮名)が夫婦漫才をしているカオスな会の中、彼と私が話す空間だけが安全地帯だったのも、一重にhairaが持つオーラーの賜物に違いなかった。



話が逸れてしまったので戻そう。
hairaはその後もMADを作り続けた。そして2012年、MADMAX 2012(visitor主催の対戦形式MADイベント)に出場する。
当時のMADMAXは今のような公募制ではなく、visitorから出場オファーが来るというものであった。すなわち、hairaの実力はvisitorの眼鏡にかなったということになる。


そんなMADMAXだが、hairaは期待を裏切らなかった。
「【はつドラ合同MAD】 Scarlet」
それが二日目を見事に勝利で飾り、MADMAX 2012で最大のマイリス数を獲得したMADの名前だ。
このMADの特徴は「はつゆきさくら」と「DRACU-RIOT!」というメーカーも原画も異なる作品を一つに融合させた画期的な作品だ。
別ソースの作品を融合させたMADとしては一本杉の「彼岸雨」が記憶にも新しい。彼が「彼岸雨」から着想を得たのかは不明だが、その見事に調和されたバランスにより多くのDOMの票を獲得した。


閑話休題
彼のMADの特徴について話そう。一つ目にかざもとは違ったhaira独自の製法によるモーション。
かざもを比較的ニッチでコアなファンが多いニッカウヰスキーと例えるなら、
hairaの場合はサントリーのような大衆市場向けのモーションと言える。
また、SDキャラの使い方が非常に巧みで、縦横無尽に画面をSDキャラが駆け回る仕草に胸キュンしてしまうDOMも多い。


そんなhairaのMADで特に私がオススメしたいのは
「【天色MAD】恋色♡あいるのーつ♪」である。
一見、他のhairaの作品と比較しても大きく特徴的なところは見られないように見える。だが、0:44の獣耳の女の子(真咲という)がしっぽを振るシーン。ここに彼の神髄が溢れているのだ。
あまり知られていないことではあるが、彼はこのしっぽを振るシーンについて角度や振るタイミング、周期などに違和感がないか、数回に渡ってエロゲ窓のメンツに意見を募っている。
その甲斐もあってか、「尻尾ふりふりすげええええ」というコメントが動画上でも流れるに至った。1:14でもしっぽが振られているところからhairaのこだわりが伺える。
それ以外もSDキャラの魅力が存分に発揮されているのが「【天色MAD】恋色♡あいるのーつ♪」なのである。




さて、彼の地道な活動が成功したのか、最近では数々のエロゲOPの依頼も引き受けることも増えたようだ。彼が手掛けたOPの影響を身近で実感した出来事を話そう。


半年以上前のことだが、私は秋葉のソフマップ中古販売売り場にて、いつものようにエロゲの良品を発掘しようとしていた。その時、あるエロゲに目が釘付けになった。
そう、hairaがOPデモを手掛けたぐみそふと発売のゲーム「天気雨」である。
通常、エロゲの価格というものは発売後から2か月から3か月程度で定価の3割から2割まで下がってしまうという厳しさがある。
その逆境の中、日々エロゲメーカーは戦っているのだが、その「天気雨」は発売後、数か月は経っているにも関わらず定価の8割程度の価格であった。そして、店頭人気3位というポップアップ付きである。
値段が下がらなかった要因は何か?ゲーム本編の面白さもあるかもしれないが、最大の要因はOPを見て買うDOMという購入層の働きである。
一流のDOMは、MAD作家がOPを手掛けたエロゲの場合、シナリオも原画も一切気にせず、保存用・プレイ用・布教用と分けてエロゲを買うという。
これはhairaのファンであるDOM達がこのエロゲを買い支えた結果なのだ、私はそう確信した。
日本のエロゲはエロゲMADに支えられていることに感動を覚えると同時に、「天気雨」に最大の敬意を払い、「紫影のソナーニル」と「スチームパンクフルボイスファンディスク」を購入し店を出た。


彼の逸話は、それだけではない。


今から2年以上前のことになる。
野良MAD製作所にて、いつものように他愛もないエロゲトークに花を咲かせていた時の話だ。
そこにhairaが話に加わったのだが、すぐに各々のメンバーは異変に気付く。
度重なる徹夜続きの編集がたたり、hairaの体は限界寸前。過労状態に陥っており、彼はキーボードを打つことすらままならない状態になっていたのだ。


当時のことを同じ野良MAD製作所に所属するいざなぎは語る。
「そうですねぇ…。あの時、僕はもうMAD作るのはいいから、早く病院行くか休んだ方がいいと止めたんですよ。でも、どうしても完成させたい作品があるって…。流石に驚いてしまいました。
僕はね。hairaこそ寿司を奢るに値する人物だと思いましたね」 (2015年 いざなぎとの対談より)



今のMAD作家たちに問いたい。自分は本気でMADを作っているのかと。
彼のようなMADに対する熱い情熱を忘れているのではないかと。
そう、これがhairaが「世界のhaira」と言われるべき所以なのである。




日本のエロゲは斜陽産業という話を最近はよく聞くようになった。
しかし、私は彼のようなデモ屋、もといMAD作家がいればエロゲ業界も安泰だと考えている。
彼らがいる限りは持ちこたえるに違いない。本当に恐ろしいのは彼らがフェードアウトした後のことだ。
恐らくDOMの購入層の支持を得られなくなったエロゲ業界は急速に衰退する、そんな未来があるかもしれない。

だから、私はhairaが今後もMAD作家としての活動を継続することを祈り、これを読むMAD作家、あるいはDOMの諸君が第二、第三のhairaとなることを願い、結びとする。

(この記事に一部、誇張表現があることをお許し頂きたい)


(2016年5月31日 Pluvia)

エロゲMAD大紀行 第二回

エロゲMAD大紀行 〜KAZAMI編〜



みんなで広げようエロゲMADの輪。
エロゲMADは数少ない凋落の文化である。
グダったシナリオをポエムにて改変するもの、そこはかとないエロスを漂わせながら編集するもの、パンチラ部分の切抜きやおっぱい部分の描き足しに興奮するもの、その容態は多種多様であり、ガラパゴス諸島のゾウガメのように島ごとの進化を遂げたものが多くいる。
今日はそんなエロゲMAD作者にスポットを当てて記事を書いていこうと思う。
以下、敬称を省いて書く。


第二回はKAZAMIという作者である。


KAZAMI、通称:かざも とも言う。
もう一度、言う。かざもである。
このかざもというネーミングには諸説あるが、「かざみモーション」という彼独特のモーションが縮まり、つけられたものだと言われている。
もう既にKAZAMIさんと呼ぶ人は皆無であり、「かざも」もしくは「かざみん」と呼ばれている。


このMAD作者は第一回で紹介した日なた猫とエロゲ窓という団体により繋がっており、数々のエロゲイベントを主催している。
彼の活躍が無ければ、EMSF、MADtheParty、春の陣シリーズ等のイベントは全て開かれなかったと考えてもいい。
それだけ作ったMAD以上に、界隈に影響を残している人物である。


余談ではあるが、意外にもこのエロゲ窓の起こりは、2013年7月、腹パン天使(仮名)による声掛けで集まったものである。
腹パン天使(仮名)の舎弟による団体、それがエロゲ窓の起こりという歴史を知る人物は数少ない。
ましてや、当の腹パン天使(仮名)はそうそうに最初期のイベントでフェードアウトしてしまったため、より埋もれてしまった歴史と言えよう。


脱線したが、彼と私が出会ったのは、その2013年より前である。
当時、ニコニコのエロゲMADを見ることを生きがいにしていた私にあるエロゲMADが目に留まった。
「【MAD】 ナツユメナギサ 「Precious Summer」である。


このMADを見て、驚いた。
なんと、niveというカクカクモーションの申し子のようなフリーソフトでAEのような滑らかなモーションを作り出していたのである。
「弘法は筆を選ばず」まるで彼のためにある言葉である。


その後、はつゆきさくらのMADで頭角を表した彼は、数作目で既に私の作り出すモーションを遥かに超えた、今で言うかざもの原型を作り出していたのである。
彼の「【MAD】-GHOST GRADUATION-【はつゆきさくら】」はニコニコのエロゲMADでは異例というべきマイリス1000の壁を軽々と突破した。
数々のはつゆきさくらMADを手掛けてきた功績からはつゆきさくらと言えば、かざみ。そう皆に言わしめるまでの活躍ぶりを発揮したのである。


2011年ごろから彼を追っていた私だが、初めて話したのはその2年後のエロゲ窓設立の時、2013年の夏である。
その頃には既に真紅オタと化していた彼であったが、私は温かい目で彼を見ることにした。
彼と話し始めた頃は、EMSFの事務的な会話と真紅の話が多かったと思う。


以上が私が見てきたKAZAMIである。
さて、そんな彼がどんなMAD作者なのかを語っていこう。


彼の持ち味はテキスト・モーション・制作スピードの三つが上手く融合しているバランスタイプのMAD作者と言えよう。
驚くべき部分は序盤・中盤・終盤と隙が無く、まるでキャラクターが躍動するようなMADを作ることである。


彼の代表作は「【MAD】 Ascension to Heaven(通称:回転真紅)」「【MAD】 希望の前で待ち合わせ(通称:まーたーねー)」「【MAD】-GHOST GRADUATION-(通称:バニッシュうさぎ)」など数々あるが、どれも独特の気持ちのいいモーションが特徴的だ。


かざみモーションについては、かつて一世を風靡した龍花モーションの派生と考えるDOMもいたが、今では彼独自のモーションへと進化を遂げている。
一節ではまるで命を刈り取るようなモーションとも言われ、
その滑らかなモーションは真似しようとしても出来ず、回転モーションをここまで取り入れたMAD作者は、この界隈では彼以外には全く思い当たらないほどである。


そんな彼ではあるが、決してモーションばかりが先行しているわけではない。
彼のMADが好まれる理由は3分以上の尺でストーリーをまとめるというそのパワーである。
テキストの流れも去ることながら全体の構成としても見るものを飽きさせないその鬼神っぷりには舌を巻いてしまう。
名台詞「まーたーねー」を取り入れたひまなつMADは今でもしばしば話題に上がる。


また、彼はよく「火力」という言葉を使う。それはエロゲの数値を測る、簡単に言えば、彼独自のスカウターのようなものらしく一定以上の火力を持つ(感動を与えた)エロゲでしかMADを作らない。
そんな恐ろしいまでのストイックさとともに日々、MADを作っているのである。
彼の性癖はケモ耳である。しかし、私は彼のケモ耳MADを見たことがない。
恐らく、数あるエロゲでケモ耳ものをプレイしているにも関わらず、火力不足ということで冷静にMADの候補から外しているのだ。
「泣いて馬謖を切る」まるで彼のためにある言葉である。


さて、制作スピードについても彼は常人以上のスピードを誇る。既にその作品数は30を超えている。
EMSFの際に前夜祭と後夜祭の考案したのは私だったが、前夜祭、後夜祭ともに作品を出したのは私と彼だけだったように記憶している。
それだけ制作から完成までのスピード感が早いMAD作者である。


未だに根強いファンのいる彼だが、その向上心はとどまることを知らない。
最近ではBlenderによるモデリングもこなし「【MAD(たぶん)】 君の名を映す世界へと―― (通称:地球)」
では見事なモデリング技術により多くのDOMを圧倒した。今後も彼の3Dは進化していくことが容易に想像できる。


そろそろKAZAMIについて語るべきことを語ったというところになるが、
最後に彼が言った言葉で最も私が印象に残ったものの話をしたいと思う。



以前、私が「なぜ、そんなに回すのが好きなのか?」と不思議に思い、尋ねた時のことだ。
ノーモーションで「気持ちがいいから」という回答が返ってきた。


まるで、そこに山があるから登るんだと言うような回答に私は感動を覚えた。


彼は日頃から食器やエロゲの箱など近くにあるものを回して、どのようなモーションが気持ちいいか研究しているという。
そのこだわりがあのモーションを作り出している。

今、日本のエロゲMADは消えかかっている。しかし、こんなところにも磨かれた匠の技術が存在するのである。
そんな匠の技術を感じさせてくれる彼にこれからも新たな作品を期待するとともに今後の更なる進化を期待し、結びとしたい。


(この記事に一部、誇張表現があることをお許し頂きたい)


(2016年5月29日 Pluvia)

エロゲMAD大紀行 第一回

エロゲMAD大紀行 〜日なた猫編〜



みんなで広げようエロゲMADの輪。
エロゲMADは数少ない凋落の文化である。
グダったシナリオをポエムにて改変するもの、そこはかとないエロスを漂わせながら編集するもの、パンチラ部分の切抜きやおっぱい部分の描き足しに興奮するもの、その容態は多種多様であり、ガラパゴス諸島のゾウガメのように島ごとの進化を遂げたものが多くいる。

今日はそんなエロゲMAD作者にスポットを当てて記事を書いていこうと思う。
以下、敬称を省いて書く。


第一回は日なた猫というMAD作者である。
なぜ、このMAD作者を選んだかというと最近、私が岩合光明の世界猫歩きというNHKの番組にはまっており、HNに猫がつくMAD作者を記念すべき第一回にしようと考えたからだ。


早速だが、日なた猫がどういうMAD作者かというところから語っていきたい。
このMAD作者は現在、野良MAD製作所という団体に所属しており、同時に各種イベントを手がける、KAZAMI、朝奈、いざなぎといったエロゲ窓という団体にも所属している。


プレイするエロゲのジャンルは広いが、特にminori、purplesoft、戯画などシリアス系のややSFチックのエロゲを好む。
また、グリザイアシリーズなどを発売したフロントウィングなど、比較的ボリュームが大きいエロゲでMADを作ることが多い。


さて、私が日なた猫のMADを見たのは2010年-2011年と大体、大学1年生ぐらいで動画MADを作り始めて、zoomeで活動していた時期に当たる。
当時のzoomeは活気にあふれ、現在のニコニコと違いMADの新作が上がれば確実にランキングに入ってくる、また、動画ページにコメントを残せることからMAD作者界隈の間の交流の場となっていた。


少し脱線するが、zoome時代はいわゆる静止画MADというのはあまりなく大半を動画MADを占めていた。その理由としてはまだ、aviutlやniveといったフリーソフトでは開発途上で編集に限界があったこと、またモデリングソフトを使える技術を持ったものがいなかったり、VCのプラグインもほとんと発売されていない状況で静止画を動かして、1分超えの動画を作るということ自体に大きなハードルがあった。
中でもラノベMAD以上に少なかったのがエロゲMADだ。


コンスタントにMADをアップしていたのは日なた猫やいざなぎといった作者で、軍魔、朝奈、枝切司などの年季のある作者が1年か2年に1回新作をzoomeにアップする、そんな環境だった。



必然的にエロゲMADが目立つzoomeという環境だからこそ日なた猫という作者が成長していったということが推測される。



話を戻すが、私が最初に見た日なた猫のMADは【MAD】電気信号と恋についての考察(仮)である。これは戯画のバルドスカイをテーマにしたMADであり、当時の私は驚愕した。
それまでに日なた猫と絡みがあった私だったが、「ただ、何かよくわからんけど自分の動画にコメントしてくれる気のいいおじさん」という認識だったのである。
そんな気のいいおっさんが突如、自分には絶対作れそうもない静止画MADを軽々と作っていたのである。
ちなみにこのMADについていえば、決して今見ても全く遜色なく恰好いいと言える出来になっている。



恰好いいMADが作れたのも当然。zoomeではあまりアップしていなかったが、日なた猫のMAD作者歴は2008年と遡り(ニコニコの動画より。本当はもっと前かもしれない)
それまでに何作も静止画MADを作ってきた作者だったからである。


ここで、日なた猫MADの特徴を紹介していきたいと思う。


日なた猫の作風と言えば、いくつかあるが、中でも大きいのがテキストに沿ったボリューム感のあるストーリーMADという部分である。
日なた猫は大体、一作につきテキストに満足がいかないと没にしてしまったり数か月かけてテキストを練るほどの徹底ぶりを見せる。伝統工芸士とも言えるべき熟練ならではのこだわりが細部に光る、そんな格式あるたたずまいを携えたテキストがあるのもこの期間がなせる業だろう。
また、セリフを言うキャラクターや場面に沿ってテキストのフォントを変える等のこだわりも私としては感慨深いものを感じざるを得ない。




日なた猫MADのテキストの特徴を大きく三つに分類すると、幹テキスト、セリフテキスト、単語テキストに分類できる。
幹テキストはストーリーの根幹を追わせるテキスト、セリフテキストは登場人物のセリフ、単語テキストはストーリー上、重要な単語を記載したものだ。
単語テキストにはきちんと説明を長文で入れることにより未見者でも高画質をコマ送りにしてみることで、単語の意味が分かるという日なた猫ならではの配慮が加えられているケースも多い。


この三つのテキストを上手くMADに取り入れることで、まるで、そのエロゲをやってもいないのに自分はもうやり終わった後なのではないかという謎の感動を生み出してくれるのである。




さて、日なた猫のMADのもう一つの特徴と言えば。シェイプである。
シェイプレイヤーを使ったエロゲMADは意外にも少ない。
特に日なた猫が好んで使うやり方について言えば、人物のシルエットや物をシェイプで作ることで自らストーリーに関係ある素材まで作り出してしまうというテクニックが光る。
このテクニックをかつて私が聞いたところ一つのシェイプを作り出すのに大体ミリからマイクロの単位で調整しているという。
どこまでも尽きることがない日なた猫のこだわりに私は驚きを隠せなかった。





そろそろ、日なた猫MADについて語ることも尽きてきた。ちなみに私が好きな日なた猫MADは「【MAD】電気信号と恋についての考察(仮)」「【MAD】Arrow of Love」「【MAD】HAPYMAHER」である。
特に「【MAD】Arrow of Love」の影響力は凄まじく、原画も何度もこのMADを見ていることがツイッター上で判明した。


ちなみに余談であるが、日なた猫が先日開催されたイベントの朝奈MADを呟いたところ一瞬で原画に補足された上、自分のMADでもないにも関わらず数十のリツイートがされたことからも日なた猫がいかに界隈に影響を与えている人物かということがうかがい知ることが出来る。


この「【MAD】Arrow of Love」、実はもう一つ秘密があり、私はコマ送りにして見た結果、分かったことなのだが、0:45でパンチラをしているのである、しかもパンツの部分について言えば、グローの加減なのかそれとも発動した日なた猫の配慮なのかきちんと股間部に白い光が加えられている。こだわりがここまで来るともう視聴者に対しての配慮というレベルではなく、本当にエロゲMADや原作を愛しているということが伝わってきて私は涙なしでこのMADを見ることができない。



以上で、日なた猫というMAD作者について大体を語り終えることができたと思う。
ストーリー系のエロゲMAD作者は本当に貴重な存在でいわば絶滅危惧種に近い。
そんな絶滅危惧種に近い彼だからこそ、独特の進化をしてきたのであろう。
エロゲMAD作者の生態は面白い、そう感じさせてくれる彼にはこれからも新たな作品を期待するとともに今後の更なる進化を期待し、結びとしたい。
(この記事に一部、誇張表現があることをお許し頂きたい)


(2016年5月29日 Pluvia)